【保存版】釣った魚の処理・保存・お裾分けマナーを完全分析
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大漁おめでとうございます!…で、その大量の魚、どうしますか?
楽しかった船釣りから帰宅。
心地よい疲れ(と、鉛のように重い体)を引きずりながら、クーラーボックスを開ける。
そこには、銀色に輝くアジが30匹、丸々としたサバが5匹。
釣り場ではあんなに嬉しかった景色が、家の玄関では途方もない「作業の山」に見える瞬間です。
「うわ〜、これ全部今日捌くのか…」
「もう指一本動かす気力もない…」
「妻に『またこんなに釣って!誰がやるの!?』って怒られそう…」
そんな風に、絶望していませんか?
私も昔はそうでした。眠い目をこすりながら無理して全部刺身にして、家族に「何時になったら食べられるの?」「もう飽きた」と言われ、心が折れかけたことがありました。
でも、安心してください。魚は、「全部今日食べる必要はない」 のです。
というより、適切に処理すれば、翌日以降の方が旨くなる魚もたくさんあります。
この記事では、「今日やるべき最低限のこと」 と、「明日以降も美味しく食べるための保存術」を紹介します。
これを読めば、焦って包丁を握る必要はありません。
シャワーを浴びて、プシュッと冷たいビールを開ける時間が作れますよ!
🕒 【結論】まずは「仕分け」から!保存期間の目安マップ

まずはクーラーボックスの中身を、「今日食べるもの(選抜組)」と「明日以降に回すもの(待機組)」に仕分けましょう。
これだけで精神的なプレッシャーが半分以下になります。
| 保存期間 | 魚種と特徴 | 処理の方針 |
| 当日〜2日 | アジ・タチウオ・サバ・キス(青魚・赤身) | 足が早いのが特徴。刺身で食べる分だけ当日処理。残りは干物かフライ用に。 |
| 2日〜5日 | フグ・タイ・ヒラメ・根魚 | 熟成で旨みが増す。当日は下処理だけして冷蔵庫へ。3日目が一番旨い! |
| 2週間〜 | イカ・タコ・余った魚 | 冷凍すれば長持ち。下味をつけて冷凍が便利。 |
クーラーボックスから出したら、まずは3つのザルやボウルを用意して、この基準でポンポンと分けていきましょう。
「今日の晩酌用(アジ5匹くらい)」だけ手元に残して、あとは以下の手順で冷蔵庫・冷凍庫へGOです!
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🔪 【当日】疲れていてもこれだけは!最低限の下処理
「今日はもう無理…包丁も見たくない」
痛いほどわかります。でも、これだけはやってください。
これをやるかやらないかで、その魚が「極上のご馳走」になるか、家族に嫌がられる「生ゴミ」になるかが決まります。
やるべきことは2つだけ。「内臓」と「水気」を取ることです。
【JIN:Rブロック:ステップ(手順)】
流し台でウロコを取ります。飛び散るのが嫌な場合は、大きなビニール袋(45Lゴミ袋など)の中で作業すると、奥さんの雷が落ちません。
包丁を使うのが面倒なら、「キッチンバサミ」 でOK!エラと内臓をジョキジョキ切り落とします。これなら座ってでもできます。
背骨に沿ってついている赤い「血合い」。ここが生臭さの元凶です。使い古しの歯ブラシでゴシゴシ洗い流しましょう。ここが白いとプロっぽい仕上がりになります。
キッチンペーパーでお腹の中までしっかり拭きます。ここでペーパーをケチってはいけません。水気こそが腐敗の原因です。
ここまでやれば、とりあえず腐敗時計は止まります。
翌日食べるなら、キッチンペーパーを敷いたタッパーにまとめて入れて、冷蔵庫にIN。
2日以上熟成させるなら次の章を参照ください。
🧊 【翌日〜】熟成と冷蔵保存のテクニック

「白身魚は寝かせた方が旨い」(フグ・タイ・ヒラメ・根魚など)
これは釣り人だけが知っている特権です。スーパーの魚は流通の過程で時間が経っていますが、釣りたての魚は自分で熟成をコントロールできます。
最強の保存セット:
「キッチンペーパー + ラップ + ジップロック(M/Lサイズ)」
- 下処理した魚を、キッチンペーパーで包む。
- その上からラップで空気が入らないようにピッチリと包む。
- ジップロックに入れて冷蔵庫(凍らない温度のチルド室がベスト)へ。
美味しく食べるコツ:
毎日、包んでいるペーパーを取り替えてください。魚から出た余分な水分(ドリップ)を吸い取るためです。
3日寝かせた白身魚の刺身は、ねっとりと甘くて、当日のコリコリ感とは別次元の旨さですよ。
❄️ 【長期】「お店の味」をキープする冷凍保存術
「どうしても食べきれない!」そんな時は冷凍です。
水をしっかり拭き取ってからラップでぴっちり包んで、ジップロックに入れて冷凍します。
そのときジップロックに日付を書いておくと、あとで「これいつのだっけ?」となるのを防げます。
冷凍するときは下味・下処理をしておくと、すぐに使えて便利です。
- みりん干し風:醤油・酒・みりん(1:1:1)に漬け込む
- フライ用:パン粉までつけてから冷凍
調味料が空気を遮断して乾燥を防ぎ、さらに味が染み込んで美味しくなります。
解凍して焼くだけ・揚げるだけなので、忙しい平日の夕食に「あと一品」として出すと、妻にめちゃくちゃ感謝されます。
🎁 【お裾分け】「ありがた迷惑」にならないための鉄則

「たくさん釣れたから、近所のあの方へ…」
ちょっと待ってください。その親切、「ありがた迷惑」 になっていませんか?
魚を捌けない人にとって、ウロコ付きの丸ごとの魚は「生ゴミになりかねない謎の物体」でしかありません。
包丁もない、ウロコの取り方もわからない…そんな人にはもう「ハラスメント」に近いかもしれません。
良好な人間関係を保つために、以下のチェックリストを確認してください。
- 相手は魚を捌ける人ですか?
不明な場合は、絶対に「丸ごと」渡してはいけません。 - 下処理(ウロコ・内臓除去)は済ませましたか?
最低ラインです。頭も落としてあげるとより親切です。 - 「もし困るなら断ってね」と伝えましたか?
「NO」と言える余白を残すのが大人のマナーです。 - 美味しい食べ方を一言添えましたか?
「塩焼きがおすすめですよ」の一言で、より喜んでもらえます。
今は、相手が捌けると分かっている人以外には、頭を落とし内臓と血合いをとった棒身の状態 までして渡すようにしています。その日食べきれない場合、冷蔵・冷凍しやすいように。
まとめ:釣った後の処理こそ、釣り人の腕の見せ所
お疲れ様でした!
今回紹介した「仕分け」と「最低限の下処理」さえ覚えておけば、どんなに大漁でも怖くありません。
今回のポイント:
- 帰ったらまず「今日食べる」「冷蔵」「冷凍」に仕分けてプレッシャーを減らす。
- 当日やるのは「内臓」と「水気」 の除去だけ!あとは寝てOK。
- 大量の魚は「下味冷凍」で未来の貯金にする。
- お裾分けは「相手の手間をゼロにする」 のがマナー。
正しい処理を覚えれば、家族から「また魚釣ってきて!」と言われるようになります。
冷蔵庫に下処理済みの魚があり、冷凍庫にストックがある。
買い物に行けない忙しい日も、解凍するだけで豪華な魚料理が食卓に並ぶ。
これこそ、釣り人の特権であり、家族円満の秘訣です。
釣りは「食べるまで」が釣り。
ぜひ、スマートな処理で、無理なく楽しい釣り人ライフを送ってくださいね。


