【体験レビュー】ワークマンのペルチェベストは船釣りの酷暑対策で使える?2回使って分かった課題3点


暑い、けど釣り行きたい!
今年も連日35度を超える気温ですが、釣りに行きたい!
夏の船釣りは本当に過酷です。
炎天下の中、日陰のない船上で何時間も立ちっぱなし。熱中症の危険もあり、何か暑さ対策をせねばと思うようになりました。
そこで今回、話題のワークマン製品「ペルチェベスト」を購入し、東京湾での船釣り2回で実際に試してきました。
- 1回目:タチウオ・アジリレー釣行(ときどき日陰、風あり)
- 2回目:ショウサイフグ釣行(真夏の炎天下、風ほぼなし)
結論から言うと、正直、船釣りでの使用にはあまりおすすめできません。
その理由を、実体験をもとに3つの課題としてお伝えします。
トライしたのはワークマン「ペルチェベストプロ2」

2025年に登場した、ワークマンの最先端のペルチェ素子を使った「ペルチェベストプロ2」。
スイッチオンですぐに外気より-28度も下げてくれるペルチェ素子を5か所に備えた、最先端冷却デバイスとのこと。
これは船釣りの暑さ対策によさそう、と思い、購入して試してみました。
釣行での使用シチュエーション
1回目:タチウオ・アジリレー

- 東京の最高気温:34℃
- 風があり、運転席の脇なので、ときどき日陰もできる状況
- ペルチェベスト+空調服を使用
- 12時~14時まで着用(一番暑い時間帯)
2回目:ショウサイフグ

- 東京の最高気温:36℃!
- 直射日光を遮るものはない場所。風はほとんど感じない状況
- 同じくペルチェベスト+空調服を利用
- 同じく12時~14時まで着用
こうした条件で実際に使ってみて、メリット・デメリットが見えてきました。
良かった点
- 起動直後は背中やお腹にひんやり感があり、快適に感じました
- 風がある環境や日陰では、多少熱気を和らげる効果があります
- 日陰での作業や車の移動中なら「お、いいかも」というレベルの涼しさです。
ただ、船釣りにおけるメインの暑さ対策としては不十分かな、と感じました。その理由を次に紹介します。
実際に使って分かった課題3点
電源を入れたらすぐに冷えるペルチェ素子。ただ問題が3点分かりました。
- バッテリーのもちが短い
- 背面から熱が出る
- 冷えるのは局所的
①バッテリーの持ちが短い
ペルチェベストプロ2のワークマン商品紹介ページからの引用です。
強 | 弱 | ゆらぎ | デバイス小4個モード(背中の大以外) | |
5個フル稼働モード | 2.8時間 | 4.3時間 | 3.3時間 | 4.3時間 |
3個稼働モード(後ろ3個) | 4.5時間 | 6.5時間 | 5.2時間 | 8.6時間 |
- フル充電で出発しましたが、5個フル稼働・強で使うとこの表の通り、約3時間でバッテリー切れになりました。
- 予備バッテリーを持てば解決できますが、純正は結構重い(400g)。モバイルバッテリーも転用できるが冷却効果が7割程度に下がるとのこと
船釣りは朝8時から昼14時くらいまでの6時間。バッテリーを気にしながら使わないといけないのが、残念なところです。
②背面から熱風が出る
- ペルチェ素子は片面を冷やす代わりに、その熱を裏面に排出します
- よってペルチェベストの上は、風通しのいい服や空調服を着て、熱を排出する必要があります
- 1回目の釣行では、途中で空調服のバッテリーが切れ、しばらくしてそれまでにない暑さに気付きました。ペルチェベストから出た熱が排出されずに、空調服の中で溜まっていたんです
せっかく快適になるはずが、「暑い…むしろ熱い…」となる瞬間があって残念でした。船釣りでは熱排出に気をつけないと逆効果になります。
③冷えるのは局所的
- ペルチェ素子はその面だけが冷え、裏面から同じ量の熱を放出します
- そのせいで空調服で空気を動かしても、冷えた空気が広がるという感じがありません。熱気を排出しているイメージです
炎天下では身体中が暑く、局所的に冷えるペルチェベストでは、残念ながら涼しいとは感じられませんでした。
まとめると: 「長時間持たない」「逆に暑い瞬間がある」「部分冷却だけ」 この3つの理由で、船釣りには実用性が低いと感じました。
他の酷暑対策アイテムとの比較
船釣りでの快適度を考えると、以下のアイテムの方が効果的でした。
- ラッシュガード
→ 直射日光を遮って体感温度を下げる。また日焼けすると後で体力が奪われますがUVカットのラッシュガードなら日焼けも防いでくれます。
私はぴったりするコンプレッションタイプは暑く感じるので、こういうブカブカタイプを愛用しています。

- 空調服+首に濡らしたタオル
→ 今回濡らしたタオルをジップロックに入れて、クーラーボックスで冷やして持っていたのですが、これを首にかけると「ひゃー」と声が出る気持ちよさでした。
さらに空調服で下から空気を送ると、濡れたタオルが気化熱で冷えて、冷たさが長続きします。
船上の酷暑対策は、電源よりも「遮熱・風・水」の組み合わせの方が実用的だと感じました。
なお、今回は普通のタオルを使いましたが、Youtubeでめっちゃ冷えるタオルと、テレビで首に巻くと冷え冷えになるネッククーラーの存在を知ったので買ってみました。
今後、船釣りで試して報告します。


結論:船釣りでは別アイテムをおすすめ
2回の釣行結果から、ペルチェベストは船釣りには不向きと判断しました。
陸作業や短時間の使用ならアリですが、現時点では酷暑の船上では他アイテムを選ぶ方が安心です。
ペルチェベストはまだ進化の途中のようなので、今後の改善に期待!です。