【釣り人の特権!釣りたてアジのたたき】“細切りたたき”のコリコリ食感が止まらない


なんだこれ、食べたことがない
作った本人(自分)からそんな言葉が飛び出した、釣り人ならではの“細切りたたき”。
普通の刺身でもなく、なめろうでもない。
5mm幅に細切りしたアジを薬味とさっと和えるだけの漁師メシ。コリコリとした歯ごたえと、釣った直後の鮮度だからこそ楽しめる甘みが、クセになる一品です。
今回はそんな“釣ってきたからこそ作れる”アジのたたきの作り方を、初心者でも失敗しないように丁寧にご紹介します。
といってもポイントさえ押さえれば、超簡単です。
家族で争奪戦になる理由3つ

① コリコリ食感がたまらない
釣りたてのアジは、まだ身がしっかりしていて歯ごたえが抜群。細切りにしても食感がしっかり残り、「これって刺身?」と驚かれます。
② 臭みゼロ。甘みが立つ
スーパーのアジと違い、釣りたては血抜き・冷やし込み次第で驚くほど臭みがない。生姜やネギとの相性も抜群で、お酒が止まりません。
③ ごはんにも酒にも合う万能選手
ポン酢や醤油で軽く和えるだけで、ご飯のおかずにもなるし、晩酌にもピッタリ。
ビール、日本酒、焼酎、なんでも合います。
釣った魚ならではの下処理・保存
旨い魚料理を作るには、釣ったその場での処理が大事です。
▼船上での処理
- 氷を入れたクーラーボックスに海水を入れて冷海水を作る
- 釣れたらエラを切ってバケツに入れて血抜き
- 早めにクーラーボックスの冷海水に移し鮮度をキープ
帰宅後の処理
- 真水でよく洗う(表面についた腸炎ビブリオ菌を洗い流す)
- 頭を落とし、腹を開いて内臓と血合いを取り除く
- ゼイゴは残して水をよく拭き取り、タッパーに入れて冷蔵庫に
空気に触れる面積を減らすためゼイゴは取らずにそのままでOK。
これで、翌日でも臭みなし、もっちり旨みが増します!
ちなみに釣った当日のアジはコリコリ感を楽しめますが、旨みは翌日以降の方が増します。
そのため、釣った当日は、胡麻アジや叩きなど薬味で旨みを加えコリコリ感を楽しむ料理、翌日以降に刺身などで旨みを堪能するのがおすすめです。
釣り人の特権レシピ「細切りたたき」とは?
一般的な「たたき」は包丁でたたいてミンチ状にしたもの(いわゆる“なめろう”)を指すことが多いですが、
ここで紹介するのは5ミリ幅に細切りしたアジを薬味と和える“たたき風”の家庭料理。
魚のコリコリ感と新鮮さを生かした、まさに釣ってきた人だけが味わえる一皿です。
材料(2〜3人前)
- アジ(中型)…2尾
- 生姜…ひとかけ(みじん切り)
- 青ねぎ…2本(小口切り)
- 大葉…3枚(千切り)
- 炒りごま…適量
- ポン酢 or 醤油…付けて食べる用
作り方(シンプル4ステップ)
- アジを3枚におろし、皮とゼイゴ・腹骨・血合い骨を取り除く
- 5ミリ幅に細切りする
- 薬味と和えるだけ
みじん切りの生姜、大葉、小口切りのネギ、炒りごまと一緒に、さっと和えて完成!
しょうゆかポン酢につけて食べる→旨い!!
釣り初心者がやりがちなミス3つ
① 血抜き・冷却を忘れると生臭くなる
釣ったらなるべく早くエラを切って血抜きし、海水氷で冷やしましょう。
② 骨の取り残し
血合い骨は食感が悪くなるので、骨抜きピンセットなどで丁寧に抜きます。
③ 包丁を拭かずに使い続ける
魚を切るたびに包丁をキッチンペーパーで拭くと、臭みが移らず仕上がりが格段に違います。
釣りめしワンポイント:アレンジ編
- 卵黄を落として「ユッケ風」
- 韓国のりに巻いて酒のつまみに
- アツアツごはんに乗せて「たたき丼」
冷蔵庫の調味料や薬味次第で、味のバリエーションは無限大です!
まとめ:アジのたたきは“家庭で作れる漁師めし”の代表格!

刺身にするにはまだ硬い、でも旨みは乗ってきてる。
そんな釣りたてのアジに一番適した食べ方の一つが“細切りたたき”です。
「お父さん、また釣ってきて!」
この一言が聞きたいなら、ぜひ釣行後の1品目に作ってみてください。
釣った魚をもっと楽しむ道具たち
せっかく自分で釣ってきた魚。
せっかくなら、下処理も包丁も「ちょっとだけ本格的に」楽しんでみませんか?
今回の料理で実際に使ったおすすめアイテムはこちら👇
調理に便利だった道具たち
- 【貝印 関孫六 出刃包丁】初心者でもアジなどの魚を三枚おろししやすい一本
- 【貝印 関孫六 刺身包丁】刺身の仕上げに、すっと引けばきれいな切り身に
- 【SK11万能はさみ】包丁だと面倒な腹割きなどに。切れ味落ちない最強バサミ
- 【美粧 骨抜きピンセット】血合い骨もスッと取れる名脇役