シロギス料理の絶品レシピ6選|釣り人だけの刺身・炙りから定番天ぷらまで

うちでは炙りが人気です
シロギスといえば、天ぷら。
私もずっとそう思っていました。
実際、我が家でも一番人気は天ぷらです。これは順当ですよね。
でも、50匹釣れたとき、全部天ぷらにするわけにもいかず、いろいろ試してみました。
刺身、炙り、塩焼き、昆布締め、骨せんべい……。
そうやって6品作ってみたら、意外な結果になりました。
2番人気が「炙り」、3番が「昆布締め」。どちらも刺身より上でした。
シロギスの炙りは、あまり聞いたことがありませんでした。
でもこれがうまかった。
この記事を読めば:
- シロギスの下処理でつまずくポイントが分かる
- 天ぷら以外の食べ方が5つ分かる
- 釣った数に応じた食べ分けが分かる
- 私がやらかした失敗を回避できる
釣ったシロギスを、おいしく楽しんでください。
【まず基本】シロギスの下処理|ぬめりが最大のポイント

シロギスの下処理で面倒なのはぬめりです。
シロギスは体表のぬめりが強い魚です。
これが残っていると、どう料理しても生臭さが出ます。
逆にここさえ落とせば、あとは何を作っても失敗しません。
ウロコとぬめりは、同時に取れます

キスの下処理にはウロコ取り工具が便利です。
ウロコを取っていくとぬめりも一緒に落ちてくれます。
両方まとめて片付きます。
もちろん包丁でも取れますが、ウロコが飛び散ります。
これが厄介で、台所の床や自分の顔にまで飛んできます。
釣り人のポイント:数釣りするシロギスでは、ウロコ取り工具があると気苦労がかなり変わります。私は買ってから、キスをさばくのが苦ではなくなりました。
用途別、おろし方の使い分け
シロギスは料理によっておろし方を変えます。
| 料理 | おろし方 |
|---|---|
| 天ぷら | 背開き |
| 刺身・炙り・昆布締め | 三枚おろし |
| 塩焼き | 丸のまま(内臓だけ取る) |
| 骨せんべい | ※三枚おろしで出た中骨を使います |
ここで一つ、ポイントが。
刺身・炙り・昆布締めを作ると、必ず中骨が余ります。
これを6品目で使います。
大量に釣れた日の保存
その日に食べきれない分は、頭と内臓を落とし、水気をしっかり拭いてから、キッチンペーパーを敷いたタッパーに入れて冷蔵庫へ。
シロギスは足が早い魚なので、刺身にするなら当日か翌日までです。

【1】シロギスの天ぷら|衣は薄いほど旨い

まずは定番から。
シロギスの天ぷらは、白身がふわっとしていて、噛むとほのかに甘い。これを食べるためにキス釣りに行くという人がいるのも分かります。
材料(2人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| シロギス(背開き) | 8〜10尾 |
| 天ぷら粉 | 約100g |
| 冷水 | 150ml |
| 揚げ油 | 適量 |
| 塩・天つゆ | お好みで |
作り方
- シロギスを背開きにし、中骨・腹骨を取る
- キッチンペーパーで水気を完全に拭き取る
- 天ぷら粉を冷水で溶く。混ぜすぎない(粉っぽさが残るくらいでOK)
- 170〜180℃の油で1〜2分。衣が固まったら裏返す
- 網に上げて油を切る
コツ: 衣は薄くしてください。シロギスは身が繊細なので、衣が厚いと魚の味が消えます。天ぷら粉に対して水をやや多めにして、薄い衣を心がけると、白身の甘みがちゃんと出ます。
失敗しがちな点: 水気を拭かずに揚げると、衣がはがれます。背開きにした後、面倒でもペーパーで挟んで押さえてください。ここを省くと、揚げている最中に衣が浮いて、身だけの裸になります。
【2】シロギスの刺身|釣り人だけの透明な身

スーパーにシロギスの刺身は並びません。
足が早い魚なので、流通に乗せると刺身にできる状態を保てない。
つまりこれは、釣った人だけが食べられる料理です。
身が透き通っていて、上品な甘みがあります。
しっかりした白身なので、食感も気持ちよいです。
材料(2人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| シロギス(三枚おろし) | 6〜8尾 |
| わさび・醤油 | お好みで |
| 大葉 | お好みで |
作り方
- 三枚におろす
- 皮を引く
- 腹骨をすき取る
- 血合い骨をトゲ抜きで引き抜く
- そのまま並べる、もしくは、そぎ造りにする
コツ: シロギスは小さいので、普通に切ると刺身らしい厚みが出ません。そぎ造りにして、少し斜めに寝かせて切ると、見た目もきれいで食感も出ます。
失敗しがちな点: 皮引きが難しい魚です。身が薄いので、力を入れすぎると身まで持っていかれます。うまくいかない場合は、皮を引かずに次の「炙り」にしてしまうのも手です。
【3】シロギスの炙り|刺身より人気でした

さて、本命です。
意外にも刺身より人気だったのがこれでした。
刺身もおいしいですが、炙りは別のうまみがあります。
何が違うのか
皮と身の間の脂が味わえます。
シロギスは淡白な白身魚ですが、皮の下にはちゃんと脂があります。
刺身だと皮をそぐ際にその脂も取れますが、炙りだとその脂が溶けて、香ばしさと一緒に立ち上がってきます。
刺身が「上品な甘み」なら、炙りは「香ばしさと脂の旨み」。
違う旨みが味わえます。
材料(2人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| シロギス(三枚おろし・皮付き) | 6〜8尾 |
| 塩 | 少々 |
| ポン酢または醤油 | お好みで |
作り方
- 三枚におろす(皮は引かない)
- 腹骨をすき取る
- 血合い骨をトゲ抜きで引き抜く
- 皮目を上にして並べ、バーナーで皮が少し縮むまで炙る
- 氷水にさっと通し、水気を拭く
- そのまま並べる、もしくは、そぎ造りにする
釣り人だけのコツ: バーナーがなくてもできます。 ザルに皮目を上にして並べ、上から熱湯を回しかけて、すぐ氷水へ。皮が縮んで、湯引きに近い状態になります。バーナーほどの香ばしさは出ませんが、皮と身の間の脂は十分に味わえます。
失敗しがちな点: 炙りすぎると身に火が入って焼き魚になります。狙うのは皮だけです。皮の表面がチリチリと縮んだら、そこで止めてください。
【4】シロギスの昆布締め|1時間で十分です

刺身を作ったけれど食べきれない。そんなときの選択肢です。
白身魚と昆布は相性がいいので、シロギスもよく合います。
身が締まって、旨みが乗ります。
材料(2人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| シロギス(三枚おろし・皮引き) | 6〜8尾 |
| 昆布 | 2枚 |
| 塩 | 少々 |
| 酒 | 少々(昆布を戻す用) |
作り方
- 昆布を酒で軽く湿らせて、柔らかくする
- シロギスの身に薄く塩をふり、10分ほど置いて水気を拭く
- 昆布で身を挟む
- ラップで包んで冷蔵庫へ
- 1時間ほどで完成
失敗しがちな点:私はここで大失敗しました。
「しっかり締めたほうが旨いだろう」と思って、1日寝かせたことがあります。
結果、キスの味が完全に消えました。 昆布の味しかしない。
せっかくの上品な白身が、ただの昆布風味の何かになってしまいました。シロギスは身が薄くて繊細な魚です。
昆布の風味が入るのが早い。1時間で十分、長くても数時間までにしてください。
【5】シロギスの塩焼き|下処理の差が一番出る

いちばんシンプルで、いちばん誤魔化しがきかない料理です。
余計なものを加えないので、下処理がイマイチだと生臭さが残ります。
逆に言うと下処理をしっかりすると、これだけで十分にごちそうになります。
材料(2人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| シロギス(内臓を取って丸のまま) | 4〜6尾 |
| 塩 | 適量 |
| すだち・レモン | お好みで |
作り方
- ウロコとぬめりを落とし、内臓を取る
- 水気を拭き、両面に塩をふる
- 15分ほど置いて、出てきた水分を拭く
- もう一度塩を振って、グリルまたはフライパンで焼く
- 両面に焼き色がついたら完成
釣り人だけのコツ: 塩をふって少し置き、出てきた水分を拭く。この一手間で身が締まります。 釣った魚は水分が多いので、これをやるかやらないかで仕上がりが変わります。
失敗しがちな点:ぬめりが残っていると、焼いても生臭さが消えません。塩焼きにする分こそ、下処理を丁寧にしてください。
【6】シロギスの骨せんべい|中骨が最高のおつまみに

刺身・炙り・昆布締めを作ったなら――中骨がたくさん余っているはずです。
捨てないでください。これが最高のおつまみになります。
パリパリで香ばしくて、ビールが止まりません。
材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| シロギスの中骨 | 三枚おろしで出た分すべて |
| 片栗粉 | 適量 |
| 塩 | 少々 |
| 揚げ油 | 適量 |
作り方
- 中骨の水気をしっかり拭く
- 数時間から一晩、冷蔵庫で乾かす(時間がなければ省略可)
- 片栗粉を薄くまぶす
- 150℃くらいの低温でじっくり揚げる(5〜7分)
- 最後に温度を上げてカラッとさせる
- 熱いうちに塩をふる
釣り人だけのコツ: 低温でじっくり。高温だと表面だけ焦げて、中の骨が硬いままです。「揚げる」より「乾かす」イメージでいくと、パリパリになります。
失敗しがちな点: 水気が残っていると、油がはねるしパリッとしません。三枚おろしの後、中骨をペーパーの上に並べて冷蔵庫に入れておくと、それだけで仕上がりが変わります。
大量に釣れた日はこんな食べ方もあります

以下の3つは、実はまだ作れていませんが、シロギスにはとても向いているはずなので、候補として挙げておきます。
南蛮漬け:作り置きができて、翌日以降のほうが味が染みて旨くなります。小さいサイズなら骨ごと食べられるので、大量に釣れた日の本命になりそう。
一夜干し:干せば日持ちします。シロギスは開きやすい魚なので、相性がいいはず。
フライ:パン粉まで付けて冷凍しておけば、平日の夕食に出せます。子どもにはこれが一番人気になるかもしれません。
作ったら、この記事に追記します。
南蛮漬けの作り方自体は、アジ版が参考になるはず。

使用した道具&調味料
せっかくなら釣った魚をおいしく料理したいもの。こちらはまずそろえたい、私も使っている調理器具です。
魚料理にはウロコ取りがあると楽です
釣りを始めたらまず買いたい出刃包丁。魚の骨を断ち切る時にも使います
次に買うなら刺身包丁。すっと引けばきれいな切り身に
包丁だと面倒なヒレの処理や骨切りなどに。切れ味が落ちない最強バサミです
まとめ|シロギスは、天ぷらだけの魚じゃありません

最後に、要点をまとめます。
- 下処理はウロコ取り工具で。ウロコとぬめりが同時に落ちます
- 刺身・炙り・昆布締めは三枚おろし。中骨は捨てずに骨せんべいへ
- 炙りは刺身より人気でした。皮と身の間の脂が味わえます
- 昆布締めは1時間で十分。長く締めると昆布の味しかしなくなります
シロギスは、釣って楽しく、食べても優秀な魚です。
そして刺身や炙りは、釣った人にしか食べられません。
せっかく釣ってきたのですから、天ぷらだけで終わらせるのはもったいないと思います。
次にキスが釣れたら、ぜひ炙り・昆布締めも試してみてください。
酒の肴にも最高です。


