船釣りの暑さ対策は空調服+冷感タオルが正解|ネッククーラーは向きませんでした

日かげが全くないんですよね
夏の船釣りの暑さ、どうにかならないものか。
陸なら、木かげがあります。
コンビニに入ればいい。車のエアコンをつければいい。
船には、そのどれもありません。
屋根のある船室はありますが、釣っている間は入れない。
日が昇ってから沖上がりまで、ずっと直射日光の下です。
しかも海面からの照り返しが下から来ます。
そこで2025年の夏、酷暑対策グッズを3つ買って、実際の船の上で試しました。
ネッククーラー、冷感タオル、空調服(ファン付きウェア)の3つです。
釣りものはシロギス。
気温は最高35度。
結果、買うべきは2つでした。
空調服と冷感タオルを組み合わせると、首元が無限に冷たい。
逆に、期待していたネッククーラーは、手返しの多い釣りでは本領発揮できず。
そしてこの夏も、この組み合わせを使っています。2シーズン目です。
この記事を読めば:
- 船釣りで空調服が本当に効くのかが分かる
- 総額でいくらかかるかが分かる(約2.4万円でした)
- ネッククーラーで足りるかどうかが分かる
- 持ち物が1つ増える理由が分かる
結論:この3つのうち、買うべきは2つでした
結論こうでした。
| 製品 | 判定 | ひとこと |
|---|---|---|
| 空調服(ファン付きウェア) | ○ | 単体では物足りない。でも土台になる |
| 冷感タオル | ○ | 単体では続かない。でも1,000円で試せる |
| 空調服+冷感タオル | ◎ | これが正解。2シーズン使っています |
| ネッククーラー | ✕ | 手返しの多い釣りでは無理でした |
メリット
- 空調服+冷感タオルで、首元が冷たい状態が続く
- 水をかけ直せば何度でも復活する
- 風量「2」(4段階中)でも一日船を最後までもつ
- ファンとバッテリーは他の服にも付け替えられる
デメリット
- 総額が約2.4万円と高い(服よりファン+バッテリーのほうが高い)
- タオル用の水を余分に持っていく必要がある
- 空調服だけでは劇的に涼しくならない
空調服にかかった金額は約2.4万円
内訳はこうです。
| 品目 | 金額 |
|---|---|
| 半袖ブルゾン(バートル AC2086) | 約6千円 |
| ファン+24Vバッテリーセット(AC09+AC09-1) | 約1.7万円 |
| 合計 | 約2.4万円 |
老舗のバートルブランドを選びましたが、正直に言って高いです。
しかも服よりファンとバッテリーのほうが高い。
ただ、私がバートルにしたのは、日本製バッテリーを使っていて安心だからでした。
船の上は水がかかる場所なので、電気を持ち込むならそこは削りたくなかった。
ちなみにファンとバッテリーは他の空調服にも付け替えられます。
服だけ買い替えていけるので、初期費用は1回で済みます。
あと型落ちを狙う手もありです。私も次に買うならそうします。

2.4万円は痛かったです。でも2シーズン使って、まだ使っています
高いと思ったら冷感タオルを先に試してください。
これだけでも、何もないよりはっきり涼しくなります。
【最強】空調服+冷感タオル|首元が無限に冷たい

3つを別々に試したあと、組み合わせてみました。これが正解でした。
やることは「濡らしたタオルを首にかける」だけ
手順はこれだけです。
- 空調服を着てファンを回す
- 冷感タオルに水をかけて濡らす
- 首にかける
以上です。特別な工夫は要りません。
なぜ効くのか。
首にかけたタオルに、空調服から首元へ抜ける風が当たり続けるからです。
冷感タオルが冷たいのは、水が蒸発するときに熱を奪うからです(気化熱)。
つまり風が当たり続ければ、冷たさも続く。
そして空調服は、首元に風を送り続けます。
タオルが乾くまで、ずっと冷たい。
体感としては「無限に冷たい」でした。
乾いたら、水をかければ復活します
タオルが乾くまでには、かなり時間がかかります。
それでも乾いてしまったら、水をかけるだけで復活です。
この繰り返しで、一日中いけます。
コツ:水は多めにかけて、タオルを服の中にしまう
ひとつ、やってみて分かったことがあります。
水を多めにかけて、タオルを空調服の中にしまう。
そうすると、中に着ているシャツも濡れます。
濡れたシャツに空調服の風が当たると、そこでも気化熱が起きて、上半身全体が涼しくなります。
タオルを首の外に出しておくよりも、こちらのほうが涼しい。
ファンは「ハイバック」がいい
空調服を選ぶとき、ファンの位置を選んだ方がよさそう。
私が選んだのはハイバックという、ファンが肩あたりについているタイプです。
腰巻きライフジャケットと干渉しない
従来の空調服は、腰の低い位置にファンがついているのが主流です。
船釣りをする人なら、これで気づくと思います。
腰巻き型のライフジャケットと、位置がぶつかるんです。
ハイバックは肩あたりの高い位置にファンがあるので、ここが干渉しません。
ライフジャケットは船釣りで外せない装備なので、ここを外すと空調服そのものが使えなくなります。
脇の下に風が抜ける(ベストタイプでは抜けません)
もうひとつ、ハイバックには利点があります。
高い位置から風を送るので、脇の下に風が抜けます。
私が選んだのは半袖タイプなので、袖口から風が出ていきます。
ベストタイプだと、ここが流れません。
風が服の中で行き止まりになります。
そして首元にも風が抜ける。
これが、さきほどの冷感タオルとの組み合わせを成立させています。
選ぶときに見る2点
- ファンの位置がハイバックか(腰ではないか)
- 半袖以上の袖があるか(ベストではないか)
単体ではどちらも足りません
空調服と冷感タオルの組み合わせを推していますが、それぞれ単体だとどうだったかも書いておきます。
空調服だけ:外の暑い空気を取り込むだけ
空調服を着て、ファンを回すと、風は来ます。
ただ、冷えるわけではありません。
理由は単純で、空調服は外の空気を取り込んでいるだけだからです。
外が35度なら、35度の風が来ます。
エアコンではありません。
もうひとつ。汗をかいていない場所に風が当たっても、涼しくなりません。
気化熱で冷えるので、乾いている肌に風が当たっても何も起きない。
正直な体感は、「ないよりは涼しいかな」でした。
冷感タオルだけ:風がないと続かない
冷感タオルは、水に濡らして首にかけるだけ。
これで冷え冷えになります。
首にかけると、かなり冷たい。
ただ、その冷たさは風がないと続きません。
船が止まると、風も止まります。
そうなると、タオルはただの濡れた布になります。
惜しい…!
でも、この2つの「足りない理由」がぴったり噛み合うんです。
- 空調服は風はあるが、冷やすものがない
- 冷感タオルは冷えるが、風がない
足すと解決します。
だから組み合わせが正解でした。
【向きません】ネッククーラーが船釣りで使えなかった3つの理由
期待していたのは、実はこれでした。
テレビでも取り上げられていたSUOというメーカーのもので、18度以下に冷やすと再凍結するそうです。
船釣りには必ず氷を入れたクーラーボックスを持っていくので、これはぴったりじゃないかと思って買いました。

まず、良かったところ
装着した瞬間、「冷たっ!」と声が出ます。
首には太い血管が通っているので、そこを冷やすせいか、体全体が冷える感じがします。これは本当に気持ちいい。
期待どおりだ、と思いました。そこまでは。
①炎天下30分で溶ける
問題は、持続時間でした。
炎天下で30分ほど使っていると、中身が溶けて冷たさがなくなります。
②再凍結を待つ時間が、手返しの釣りでは取れない
溶けてもクーラーボックスに入れれば再凍結する——これが売りです。
実際、冷たさは蘇ります。
ただ、その時間が取れません。
この日はシロギスでした。シロギスは手返しが命の釣りです。
投げて、誘って、上げて、また投げる。
この日は仕掛けが絡んで解いている時間が全体の1/3くらいあって、それだけで悔しかったくらいです。
その状況で、竿を置いてクーラーボックスを開けて、ネッククーラーを入れて、再凍結するまで待つのは無理でした。
③2個持つには、冷凍庫の場所が足りない
「2個買って交代で使えばいい」——そう考えました。
ただ、持っていく前に冷凍庫で場所を取ります。
2個ぶんの場所を空けるのは、我が家では無理でした。
ただし、陸の待ち時間なら効きます
誤解のないように書くと、製品が悪いわけではありません。
30分しっかり冷えるので、動かない時間なら十分に効きます。
- 船宿までの移動
- 出船を待っている時間
- 陸での作業
こういう場面ならおすすめできます。「船の上で釣りながら使う」のには向かない、というだけの話です。
持ち物が1つ増えます|船に真水はありません
冷感タオルを冷やすには、当然ながら水が必要です。
そして船の上に、真水が出てくる蛇口はありません。
海水はふんだんにありますが、それでタオルを濡らすとべたつきます。
つまり、飲み物とは別に、タオル用の水を持っていく必要があります。
私はペットボトルを1〜2本、余分に持っていきます。 半日船なら1本、一日船なら2本。
荷物が増えるのは事実です。でも、増えるのはこれだけです。
空調服のバッテリーはどれくらいもつのか【実測】
一番気になるところだと思います。結論から言うと、足りました。
釣行データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 釣行日 | 8月25日 |
| 場所 | 東京湾・木更津沖(川崎「つり幸」) |
| 釣りもの | シロギス |
| 気温 | 最高35度 |
| 使い始め | 9時ごろ(風が止んで暑くなってから) |
| 風量 | 4段階中の「2」 |
| 稼働時間 | 一日船を最後までずっと使用(カタログ値は11時間) |
風量2で足りる理由
風量4段階のうち、2で足りました。
冷感タオルと組み合わせているので、風の量より「当たり続けること」が効いています。 弱くても、当たっていればタオルは冷えます。
風量2なら、バッテリー切れの心配をせずに一日使えます。 これが分かってから、気にしなくなりました。
ちなみにペルチェベストは、使わなくなりました
「電気で直接冷やす」タイプのペルチェベストはどうなのか、買って試してみました。
ワークマンのペルチェベストプロを買って東京湾で2回。34度と36度の日です。
そして今は使っていません。 理由は3つでした。
①バッテリーが3時間しかもたない
5個フル稼働・強で使うと、約3時間で切れます。 カタログどおりの数字でした。
船釣りは朝8時から昼14時までのだいたい6時間です。半分しかもちません。
予備バッテリーを持てば解決しますが、純正は400gありました。
②背面から熱が出るので、逆に暑くなることがある
ペルチェ素子は、片面を冷やす代わりにその熱を裏面に排出します。
つまり上に空調服を着て、熱を逃がしてやる必要があるんです。
1回目の釣行で、途中で空調服のバッテリーが切れました。
しばらくして、それまでにない暑さに気づきました。ペルチェベストが出した熱が、空調服の中に溜まっていたんです。
涼しくなるはずの道具で「暑い、というより熱い」となる瞬間がありました。
③冷えるのは、素子が当たっている面だけ
素子の面は確かに冷たいのですが、まわりの空気までは冷えません。
だから空調服で風を送っても、冷たい空気が広がっていく感じがない。
炎天下は体じゅうが暑いので、背中の数か所だけ冷えても追いつきませんでした。
結局、「電源」より「遮熱・風・水」でした
こうして並べると、はっきりします。
| 項目 | ペルチェベスト | 空調服+冷感タオル |
|---|---|---|
| 持続時間 | 約3時間(強・フル稼働) | 一日船をずっと(風量2) |
| 冷える範囲 | 素子の当たる面だけ | 首から上半身全体 |
| 反作用 | 熱がこもると逆効果 | 特になし(水が要るだけ) |
| 冷やす仕組み | 電気 | 風と水 |
船の上は、電源を持ち込むより「日光を遮る・風を通す・水を蒸発させる」のほうが素直に効きます。
ひとつ付け加えておくと、ペルチェベストを使うにも空調服があった方が絶対によいです(熱を逃がすため)。
なので空調服を買うこと自体は、どちらに転んでも無駄にならないと思います。

こんな人におすすめ/おすすめしない
✅ おすすめな人
- 夏に年数回以上、船釣りに行く人
- 腰巻き型ライフジャケットを使っている人(ハイバックが効きます)
- 手返しの多い釣り(アジ・シロギスなど)をする人
- 2.4万円を「数年で割れば」と考えられる人
❌ おすすめしない人
- 夏の釣行が年1回程度の人 → まず冷感タオルだけ試してみてください
- 動きの少ない釣りで、冷却の手間を取れる人 → ネッククーラーで足ります
- 荷物を極限まで減らしたい人 → 水が1〜2本増えます
まとめ
前年買って試して、今年も使い続けている結論です。
- 空調服+冷感タオルが正解。 首に抜ける風がタオルを冷やし続け、冷たさが終わりません
- ファンはハイバックを選ぶ。 腰巻きライフジャケットと干渉せず、脇の下と首に風が抜けます
- 単体ではどちらも足りません。 空調服は風だけ、冷感タオルは冷えるだけ。足して解決します
- ネッククーラーは手返しの釣りには向きません。 30分で溶けて、待つ時間が取れない。ただし陸なら効きます
- 水を1〜2本、余分に持っていく。 船に真水の蛇口はありません
- 予算がなければ、まず冷感タオル1枚から
夏の船釣りは、暑さで釣りに集中できなくなるのが一番もったいない。
アタリを取るどころではなくなります。
2.4万円は痛い出費でした。でも2シーズン使って、まだ使っています。それだけの働きはしてくれました。


