東京湾シロギス釣り:代用竿はレンタルタックルより釣れるのか問題を検証


持ってる竿で代えがきいたらうれしい
前日に船を予約しようとしたら、10月になって気候がよくなったせいかいつもの定宿はサワラ・フグ・カワハギ・タチウオ・アジまでもが満席。
暑い夏は前日でも選び放題だったのに
というわけで唯一予約の取れたシロギス船に行ってきました。
前回はレンタルタックルで20匹。今回は代用竿でも釣れるか検証するため、カワハギ竿+ベイトリールで挑んでみました。
釣行データ

日時 | 2026年10月18日(土) |
船宿 | つり幸(川崎) |
天気 | 晴れ。微風。最高気温23度 |
潮 | 中潮 |
狙い | シロギス |
タックル | カワハギ竿(カワハギX MH)、ベイトリール(フネX)、PE0.8号 |
仕掛け | 胴付き仕掛け、おもり15号 |
釣果 | 29匹 |
今日のテーマ:代用竿でも釣れるか
シロギス釣りに行くけど、専用竿を買うほど頻繁に行かない
→レンタルするか、代用竿で節約するかの悩みを解決するため、代用竿をトライしてみました。(前回、船宿のレンタルタックルを使ったときは20匹)
代用竿は先調子の竿がよい(海底でオモリをしっかり動かせる、目感度・手感度であたりを取る)と読んだので、カワハギ竿を選びました。
私が使っているのは入門用のリーズナブルなダイワ・カワハギXです。

難点は、シロギス釣りは広く探るために飛距離の出るスピニングリールが有利といわれているが、カワハギ竿の場合ベイトリールということ。
これを乗り越えられるかが気になるところです。
私はこれもダイワの入門用ベイトリール「フネX」(名前は格好悪いですが・・・)を使っています。

出船からスタートまで
秋の釣行は、真夏に必要な、凍らせた水や空調服・冷感タオルなどの酷暑対策グッズがいらず、身軽に行けてラクです。
加えて、シロギスの胴付き釣りの場合は、仕掛けは船宿で買い、オモリは借りられるので(根掛かりなどでロストしたら100円〜150円くらいで購入)ます。
しかも半日船が多く昼ごはん前に家に帰って来れる、船釣り入門にはうってつけの魚です。
ただし、秋となると陸上では昼間暑いくらいでも、船上は肌寒く感じるので防寒対策はバッチリしていきたいところ。
私の場合、上は長袖Tシャツの上に防水ジャケット、下は防水の長ズボン。足元も夏のサンダルからブーツに切り替えました。
これで陸の最高気温23度の気候に対して、ちょうど暑くもなく寒くもなく、快適に過ごせました。
実釣
カワハギ竿+ベイトタックルを使って気付いた、レンタルタックルとの違いは以下です。
飛ばない
当たり前ですが、ベイトリールはレンタルタックルより飛距離が落ちます。
とくに船の上のアンダースローだと、がんばって投げても、1回しゃくるとすぐに仕掛けが船下に来ます。
スピニングだと遠目にキャストして、引っ張りながら広範囲を探れるので、そこは不利。
感度がいい
レンタルタックルは軟調子なものだったので、オモリを振るような誘いをしている最中にキスがあたっても気付きづらい。
それがカワハギ竿だと胴がしっかりしているので、ブルブルっとしたアタリはもちろん、コツっという小さなあたりも感じ取ることができます。
小さなあたりをうまく掛けたら釣果が伸びそう。(私には難しかった)

小さなあたりは、合わせようとしても空振りばかりでした
楽しい
アタリをダイレクトに感じるため、かかったときのインパクトが強いです。
また一定速度で巻き上げられるベイトリールのおかげで、巻き上げ中も小気味良い引きを楽しめます。
釣果と総評

結果
釣果は半日で、前回のレンタルタックル20匹に比べ、少し多い29匹。
遠くに飛ばないベイトリールという不利がありながらも、仕掛けの誘いの入れやすさ、アタリの取りやすさから、手返しよく釣れ、代用のカワハギ竿の方が釣れました。
といってもコンディションの差もあるかもしれないので、互角といった方がいいかも。
いずれにせよ、シロギス釣りはベイトリールの代用竿でも問題なし。逆にアタリや引きを楽しめるという点で、レンタルより自分の代用竿の方がいいかもしれません。
反省点と教訓
反省点は、竿が固かったせいか大きなアタリがあっても弾く(掛からない)ことがあったこと。
これは、道糸と仕掛けの間にゴムヨリトリ(クッションゴム)を入れることで改善できました。
隣のベテランさんは輪ゴムを使っていたようです。ライトアジで固い竿を使うときにも使う技です。
硬いサオは誘いを入れやすい、あたりを取りやすいという利点がある反面、アタリを弾くことへの対策が必要そうです。
皆さんも代用竿を使う際は、輪ゴムを数本、タックルボックスに入れておくといいかもしれません。
私が使っているゴムヨリトリはこれです。
LTアジのときも硬めの太刀魚竿で代用しているため、これを使っています。

帰った後のお楽しみ(料理)
釣ったシロギスは刺身・塩焼きにしました。
キスの刺身

三枚におろし、皮を剥いでお刺身に。さっぱりと上品な甘味が楽しめます。
刺身醤油・ポン酢も試しましたが、キスのアジを隠さない「甘口醤油」が合う気がしました。
わが家はこれを使っています。他にもアジやタチウオなどにも合います。
キスの塩焼き

粗塩を振って塩焼きに。これもクセがなくかなり旨い
やはりシロギスは、釣って楽しい、食べても旨い、慣れてなくても数も釣れる、船釣り初心者向けにも最高のターゲットでした。
今回のまとめ
- 代用竿+ベイトリールでもシロギスは釣れる
- 固い竿でアタリを弾くならゴムヨリトリ(クッションゴム)や輪ゴムを入れるといい

次は、脂ののってくるサワラ、肝パンになっていくカワハギ、太ってくるヒガンフグ、引きが楽しいタチウオ、いつ食べても最高に旨いアジ、どれにしようか悩みます。
こんなに釣り物があるとは、やはり東京湾の釣りは奥が深く、懐も深いな、と思う秋の1日でした。

