初心者向けおすすめ電動リール比較|シマノフォースマスターvsダイワシーボーグ・レオブリッツ

船釣りにハマると、どうしても欲しくなるのが「電動リール」。
タチウオのように水深があり数釣りが狙える魚は、手巻きだと体力的にきつく感じます。
とはいえ、初心者向けの電動リール情報は意外と少ないのが実情。
そこで、「比較的安価(といっても高いけど)」「初心者でも扱いやすい」4機種を、実際の釣行体験を交えて徹底比較します。
モデル名 | 価格目安 | 重量 | 特徴 | お勧め用途 |
シマノ フォースマスター600 | 約6.5万円 | 490g | 指一本で操作できるタッチドライブ搭載 | シマノ派+最初の1台 |
ダイワ レオブリッツ200J | 約6.2万円 | 480g | JOGパワーレバー搭載の入門モデル | コスパ重視の初心者 |
ダイワ シーボーグ200j | 約7.5万円 | 490g | 巻上力&汎用性のバランスが◎ | 深場・大物も狙う人 |
ダイワ シーボーグ100j | 約8.2万円 | 375g | 軽量・コンパクトに特化 | 軽さ最重視/長時間釣行 |






電動リールに必須のバッテリーは、自作すると安くすむのでお勧めです。


体験談:手巻きで限界を感じて「電動リールが欲しい」と思った理由

コロナ禍で始めた船釣り。月1でアジに通い、浅場〜深場まで楽しみました。
アジは食べても美味しいので家族にも好評でした。刺し身、たたき、なめろう、ゴマアジ、アジフライ、南蛮漬けなど、東京湾の脂の乗ったアジはどんな食べ方でも旨い!

好調だと半日で60匹の日も。うれしい反面、家族からは食べ飽きた、との声も…
最初のタチウオはレンタルの手巻き

そんなとき思い出したのが、いつも行く川崎の船宿「つり幸」で隣に泊まっているタチウオ船。勇気を出して一人で乗合船に乗ってきました。
レンタル竿のリールは手巻き。場所は走水付近の水深50m。
仲乗りのお兄ちゃんが教えてくれたしゃくり方が合っていたようで、すぐにアタリがあり、シャクリを続けていると、グーンと重くなり完全にフック!
そこから、パワフルなタチウオとの手巻きリールならではのスリリングなやりとりが始まりました。ときに引き込まれそうになりながら、どうにか水面まで上げて初取り込み。

60センチを超える魚体は、それまで大きくても30センチくらいのアジを釣ってきた自分にとっては衝撃的な大きさでした!引きも段違いに強くてスリリング!
またアジは針を動かさないことが大事ですが、タチウオは逆に常にシャクって巻き続ける、積極的な釣りです。これはおもしろい!
結局その日は必死に釣っているうちに10匹も釣りあげました。
家に帰った後はうれしいサプライズも。タチウオは刺し身、炙り、ムニエル、塩焼き、フライなど、どう料理しても旨い!
というわけで初めてのタチウオは楽しいし旨いし家族にも大好評でした。

炎天下で悟った!手巻きと電動の圧倒的な差
味をしめた私は1か月後、またフルレンタルでタチウオ釣りに行きました。前回と違うのは、季節が真夏で気温が35度にもなったこと。
この釣りは途中から苦行になりました。

タチウオ釣りでは餌をかじられると全く食わなくなるので、エサを換えるため手巻きだと2〜3分ひたすらリールを巻くことになります。
魚が付いていないと分かっているのに、重いリールを巻き続けるのは、心理的にも肉体的にもつらい作業です。
そんな中、余裕で続けていたのは隣の電動リールを使うベテランさん。
50m巻き取るときも、指一本でウィーンといとも簡単に巻き上げます。数も4匹しか釣れなかった私の何倍もバンバン釣り上げてます。
しばらく見ていると自分よりずっとひんぱんにエサの状態をチェックし交換してる。
深場だと、これやろうとしたら電動リールがないと無理だ・・・
こうやって2回目のタチウオ釣りで手巻きリールの限界を知った私は、電動リールの購入を決意したのでした。
【初心者必見】シマノvsダイワ|カタログスペック徹底比較
電動リールの場合、初心者向けであっても実質シマノとダイワの2択です。
モデル名 | 価格目安 | 重量 | 特徴 | お勧め用途 |
シマノ フォースマスター600 | 約6.5万円 | 490g | 指一本で操作できるタッチドライブ搭載 | シマノ派+最初の1台 |
ダイワ レオブリッツ200J | 約6.2万円 | 480g | JOGパワーレバー搭載の入門モデル | コスパ重視の初心者 |
ダイワ シーボーグ200j | 約7.5万円 | 490g | 巻上力&汎用性のバランスが◎ | 深場・大物も狙う人 |
ダイワ シーボーグ100j | 約8.2万円 | 375g | 軽量・コンパクトに特化 | 軽さ最重視/長時間釣行 |
実物で比較!操作感の違い
巻上げ機構
ダイワ JOGパワーレバー
ダイワの巻上げ機構は「JOGパワーレバー」という名前。
親指でレバーを倒すだけで微速〜全速まで直感操作で、サミング位置から指を動かさず片手完結。
初見でも迷わない電動のiPhone的操作感が特徴です
シマノ タッチドライブ
シマノの巻上げ機構はタッチドライブという名前。
速度増減はボタン操作で、指一本で巻き上げを制御します。

釣具屋で使い勝手を確認(巻上げ機構)
実際に触ったところ、ダイワのJOGパワーレバーが使いやすすぎました。
ダイワ「JOGパワーレバー」とは、クラッチやサミングを操作する親指で、巻上げを開始・停止するレバーを操作するというもの。
- レバーを少し押し上げるとゆっくり巻上げ開始、そのまま奥まで倒せば全速で巻上げ、微速から全速まで親指をちょこっと動かすだけで、微調整までできる。
- クラッチ操作やサミングするところから親指を動かすことなく、自然な動作で巻上げ開始が可能。
「電動リール界のiPhone」と言っている方がいましたが、それくらい誰でも直感的に使えるものになってます。
対するシマノは、ダイワが特許を持っているためこの機構にすることができず、ボタンを押して巻上げ速度を増減する「タッチドライブ」という仕組みにしています。
しかしタッチドライブはスペースの関係でどうしてもJOGパワーレバーほど自然に使える位置に配置できず、ヨイショと指を動かす感じになります。
【シマノのタッチドライブ】
シマノがイマイチというわけではないですが、ダイワのJOGパワーレバーが便利すぎて、巻上げ機構については私はダイワが圧倒的に好みです。
クラッチ
ダイワは従来クラッチ
ダイワの従来クラッチ:押し込みでOFF→ハンドル回転orボタンでONにの位置に戻る。位置で状態が把握できる安心感があります
シマノは「スピードクラッチ」
シマノスピードクラッチ:押すだけでON/OFF切替となり、位置が変わりません。
シマノのHPではこのように説明されています。
クラッチレバーを押すだけの簡単操作でクラッチON/OFF切替が可能。スプールをサミングした状態でクラッチ操作ができるので、煩わしいバックラッシュを防止します。さらに、スプールを指で押さえたままクラッチ切替がスピーディに行えるので狙いのタナがズレることもありません。

釣具屋で使い勝手を確認(クラッチ)
シマノの「スピードクラッチ」は、押すだけでONとOFFが切り替え可能。
しかしこれが私には逆に、クラッチのON・OFFが直感的につかめない気がしました。
実際には仕掛けが落下していればOFF、止まっていればONなので、あまり気にならないかもしれないが、それでもクラッチON/OFFのときは、これまで通りクラッチレバーは違う位置にあったほうが分かりやすい。
それに対してダイワのクラッチは、これまでと変わらず、押し込んだら(OFFにしたら)そこで止まり、ハンドルを回したりクラッチの隣のボタンを押すと、クラッチの位置が戻りONになる、使い慣れた普通のクラッチです。
私にはダイワのこの昔ながらのクラッチの方が合いました。
【実釣レビュー】シーボーグ100J vs 200Jの違いを体感レポート
ダイワに決めた私は、最初にシーボーグ200Jを買い、さらに100Jも買ってしまいました。
両方使った感想です。
🪝 軽さと操作性なら100Jが断然ラク!
- 200Jの480gに対し100Jは375gと超軽量。 一日中持っていても疲れにくい!
- 小さいのでにぎりやすい。のでタチウオのような誘い重視の釣りに最適。
- PE2号150m、PE1.5号200mまでしか巻けないので深場は苦手。タチウオやアジといった浅場の魚ならOK
⚓ パワーと安定感なら200Jが有利!
- 200Jはパワー余裕があり、深場や重量級ターゲットに強い
- PE2号300m、PE1.5号450m巻けるので深場も余裕。3号でも200m巻けるので重量級も狙える
🧠 結論:軽量を求めるなら100J、汎用性重視なら200J
- 軽量・コンパクト重視 → シーボーグ100J
- 汎用性・パワー重視 → シーボーグ200J
【結論】初心者向け電動リールの正解はコレ!選び方の最終ガイド
🎣 私の最終結論
最初の1台はレオブリッツ200Jかシーボーグ100Jがバランス良し(予算と釣行スタイル次第)。
自分は軽さ=疲れにくさを重視してシーボーグ100Jをメインで使用中です




初心者が失敗しがちな3つのポイント(回避策つき)
- 深場対応力を過小評価:糸巻量不足で狙える魚種が限定
→ 迷ったらPE2号300mを基準に(200J系が安心) - 重量=疲労を見落とす:炎天下の誘いで肩・手首に負担
→ 軽さ重視ならシーボーグ100J。長時間釣行は疲労差が大きい - バッテリー計画不足:残量不安で攻め切れない
→ 予備電源 or マキタ互換の自作バッテリーを用意

電動リールで悩んだこと
- 初心者の最初の1台は何がいい?
-
価格と汎用性のバランスならレオブリッツ200J、疲れにくさ最重視ならシーボーグ100J。深場・大物も視野ならシーボーグ200J、シマノ派ならフォースマスター600。
- タチウオ狙いでは軽さ優先でいい?
-
誘いが多く長時間シャクリ続けるため、軽いほど有利。100Jの軽さは疲労軽減に直結します
- 深場もやる場合の糸巻き量の目安は?
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汎用性を取りたいならPE2号300mを基準に。200J系が安心です
- PEラインの太さはどれを選べばいい?
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タチウオ中心ならPE1, 1.5, 2号が標準。根が荒い/大物狙いは号数を一段上げると安心
- 右ハンドルと左ハンドル、どっちがいい?
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慣れている方ならどちらでもOK
- 防水・塩害対策はどうする?
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釣行後は真水で軽く洗い→水分拭き取り→陰干し。スプール周りと端子の塩噛み防止が長持ちの鍵
- シマノのタッチドライブとダイワのJOG、最終的な選び方は?
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直感操作性→JOG(ダイワ)、シマノ派の統一感→タッチドライブ。ただ、触ってみてしっくりくる方を選ぶのがよいと思います
質問・体験談、コメントでぜひ教えてください!
「あなたはどの電動リールを選びましたか?」「釣果はどうだった?」
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※電動リールに必須のバッテリーは、自作すると安くすむのでお勧めです。


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