【初心者向け】釣った魚の下処理・持ち帰り方|鮮度を守って家族に喜ばれる魚料理に!


釣った魚はおいしく食べれるよう持ち帰りたいですよね
せっかく釣り上げた超新鮮な魚。家族に「新鮮でおいしい!」と喜んでもらおうと思ったのに、 調理したらなんだか生臭い… 過去にそんな経験がありました
その原因の多くは「持ち帰り方」にあります。
魚は釣り上げた瞬間からストレスがたまり、鮮度も落ち始めるため、船の上での処理と保存方法のための下処理が超大事です。
今回はそんな超大切な魚の「下処理の基本」と「鮮度を落とさない持ち帰り方」をわかりやすく紹介します。
✅ 船の上の処理
血抜き
魚は血が残ると生臭さが出ます。
とくにイシモチの刺身は、釣ってすぐ血抜きしないとおいしくないと言われます。
釣った魚はできればすぐエラを切って血抜き をしましょう。
生きているうちにエラを切り、バケツで泳がせておくと効率よく血が抜けます。
魚が動かなくなったら血抜きは完了です。
なお地合いで入れ食いになっているときは、血抜きする時間がもったいない。
そういうときはバケツで生かしておいて、ひと段落した時にまとめてエラを切って血抜きします。
なお、血抜きしない方が魚の味が楽しめる、という意見もあるので食べ比べてみるのもいいかも。
冷海水で急速冷却
船がポイントについたら、釣りを始めるのと同時にクーラーボックス海水をいれて、冷海水を作ります。
そこに血抜きした魚を入れて一気に体温を下げます。
真水だと身が水を吸って水っぽくなるのでNG。氷も、できればペットボトルごと凍らせて持参し、溶けた時に海水と混じらないようにするのがベターです。
船宿でもらう氷が密閉されていない場合は、大きなジップロックを持参し、その中に氷を入れるという手もあります。
✅ 持ち帰り用クーラーボックスの選び方
釣りを始めた頃に悩んだのが、クーラーボックス。まず大きさはどれくらいのが必要か分からない。
そして性能もどれくらいがいいのか・・・。いいのは高いし
- 容量はアジやキスなど小さな魚なら20L前後、タチウオやタイなど大きな魚なら30L前後が目安
- 断熱材は①スチロール、②発泡ウレタン、③真空パネルがあり、断熱性能はスチロールが低く、真空パネルが最強です。そして重さと値段は断熱性能に比例します。発泡ウレタンがバランスがいいかと思います。
- トレーや仕切り付きが便利:トレイがあると夏に食事を入れておけて、昼食が痛むのを防げます
もう一つ大切なのが持ち運び方。
魚が大量に釣れると、クーラーボックスが重くなるので手で持って運ぶのが、つらくなります。
折りたたみのキャリーカートを使うのもありですが、 便利なのはタイヤ付きのクーラーボックス。
ダイワからは2種出ていて、15Lのこれは半日船のアジやキス、1日船のカワハギなどにぴったり。使っている人をよく見かけます。

私はタチウオ釣りにちょうどいいサイズの25Lタイプを使っています。

タイヤ付きのクーラーボックスは、その上にバッカンなどの荷物を乗せて運ぶこともできるので、電車釣行にもぴったりです。
✅ 家まで鮮度を保つコツ
朝、船宿でもらった氷は、1日釣りをすると帰りには溶けてしまうことも。(とくに夏は)
そのまま帰ると魚がぬるくなった状態で持ち帰ることになります。
それを防ぐには、帰りに船宿で氷を買いましょう。これでキトキトの魚を持ち帰れます。
✅ 家に帰ったらまず下処理(内臓を出す)
家に帰って一休みしたら、まず魚の内臓を取ってしまいましょう。放っておくと内臓が溶けて匂いが身に移ることもあるので。
ウロコを落とし、頭を落とし、腹を割いて内臓を出す。そして血合いを歯ブラシなどで取り除けば下処理は完了です。
その日のうちに食べる場合は、そのまま料理します。
ウロコ取りにはこのちょっと変わった形のグッズが便利です。とれた鱗が飛び散らないので、台所が汚れません。

アジくらいの大きさの魚であれば、頭を落としたり腹を割くのにハサミを使うと楽です。私が使っているのは、なんでもバリバリ切れて、切れ味が落ちないこの万能バサミです。

✅ 保存方法(冷蔵・冷凍・干物の正しいやり方)
冷蔵保存
下処理した魚は、キッチンペーパーで腹の中まで水分をしっかり取ります。
冷蔵保存する際は、空気に触れるところを減らすために、3枚におろしたりぜいごをとったりはしません。
翌日くらいまでであれば、タッパー保存が楽です。
タッパーにキッチンペーパーを敷いてその上に水分をよくとった魚を並べます。
上にキッチンペーパーをかけ、タッパーのふたをするかサランラップをかけ、冷蔵庫にしまいます。
フグのように1週間熟成するなどの場合は、1匹ずつキッチンペーパーに巻いてサランラップを巻き冷蔵庫に入れます。
毎日キッチンペーパーを交換することで、余計な水分が抜け、もっちり熟成したおいしい魚が完成します。
冷凍保存
2〜3日で食べきれない分は冷凍。
水分をしっかり拭き取り、ジップロックで空気を抜いて保存すれば1ヶ月程度は持ちます。
1回で食べる分を小分けして冷凍しておくと、料理するときに解凍が楽です
干物
その日に食べ切れない分は干物にするのもGood
難しいと思ってしまいますが、実は魚を開いて、しばらく塩水につけ、後は網に入れて干すだけ。
新鮮な魚で作った干物は、素人が作っても驚くほどおいしく作れます。
干物を作るときは、チャックで虫が入るのを防げ、しまうときは小さく畳めるこのような網が便利です。

✅ 最初はやりがちな失敗例
- クーラーボックスに「氷だけ」を入れて魚を直置き → 魚の表面しか冷えないので、冷海水を作ってそこに入れる
- 真夏に氷が溶けてなくなる → 自分でペットボトルの水を凍らして持参
- 内臓を処理せず放置 → その日のうちに下処理することで生臭さを防止
こうした失敗は、ちょっとした知識で防げます。
✅ 料理に合うおすすめのお酒と食べ方アレンジ
せっかく鮮度抜群に持ち帰った魚は、お酒との相性も楽しみたいところ。
- アジのたたき → すっきり冷酒
- タチウオの炙り → 甘口醤油にガリを添えて、辛口の白ワイン
- フグの唐揚げ → ビール!

あー、買いてたらよだれが出てきた笑
まとめ
釣った魚をおいしく食べるには、船の上の処理からが大切です。具体的には・・・
船の上では
- 血抜き
- 冷海水で冷やし込み
クーラーボックスで冷やしたまま持ち帰り
- なるべく早く内臓を落とす
- そのまま料理か、冷蔵庫・冷凍庫で保存
- 干物にする手も
今回紹介したグッズ
クーラーボックス
半日のアジ・シロギス釣りにぴったりな15Lサイズ。タイヤ付き

タチウオなど少し大きな魚を釣るなら25Lタイプ。私はこれを使ってます

調理器具
形は変わってますが超優秀なグッズ。とれた鱗が飛び散らないので、台所が汚れません。

アジくらいの大きさの魚であれば、頭を落としたり腹を割くのにハサミを使うと楽です。私が使っているのは、なんでもバリバリ切れて、切れ味が落ちないこの万能バサミです。

干物を作るときは、チャックで虫が入るのを防げ、しまうときは小さく畳めるこのような網が便利です。
