カサゴ料理11選|釣れすぎた20匹を家族で食べ尽くした記録

20匹は、さすがに多かった
その日、カサゴは42匹釣れました。
船の上では笑っていました。入れ食いで、次から次へと竿先が入る。こんな日はそうそうありません。
大きいものを選んで、20匹を持ち帰りました。
そして家に着いて、クーラーボックスを開けて、思いました。
これ、どうやって食べきろう。
カサゴは数釣りができる魚です。
船で狙えば、こういう日がたまににあります。
でも家に帰ると、キッチンに大量の魚が並ぶことになる。
この記事では、その20匹を11通りの料理で食べ尽くした記録をまとめました。
この記事を読めば:
- カサゴの食べ方が11通り手に入る
- 大量に釣れた日の配分の仕方が分かる
- 干物にして日持ちさせる方法が分かる
- 家族から歓声が出た料理が分かる
「もう釣ってこなくていいよ」と言われないために。よかったらブックマークして、釣れた日に開いてください。
- 最初に:カサゴの下処理|ここだけ気をつける
- サイズで変わる、調理の使い分け
- 1. カサゴの中華蒸し|家族から「おー」と声が出ました
- 2. カサゴの刺身|25cm以上が釣れたら、まずこれ
- 3. カサゴの炙り|皮目の香ばしさが加わる
- 4. カサゴの煮付け|迷ったらこれ
- 5. カサゴの唐揚げ|骨まで食べられる
- 6. カサゴの唐揚げ 甘酢あんかけ|唐揚げに飽きたら
- 7. カサゴの塩焼き|いちばんシンプル
- 8. カサゴの干物|20匹を無駄にしないなら、これ
- 9. カサゴの干物の味噌汁|干物からいい出汁が出ます
- 10. カサゴの味噌汁|アラまで使い切る
- 11. カサゴのうしお汁|最後の一滴まで
- 20匹を、どう配分したか
- まず作るべきTOP3
- あると便利な道具
- まとめ|カサゴは、釣れすぎても困らない魚です
最初に:カサゴの下処理|ここだけ気をつける
カサゴはオニカサゴと違って強い毒はありません。
ただ、背びれと尻びれのトゲが鋭いです。弱い毒もあるという話も聞きます。
なので私は料理の前に、背びれの全てと、尻びれをハサミで全て落とします。
もうひとつ、ウロコが硬くて飛び散りやすい。
ウロコ取りを使うか、ペットボトルのキャップでこそげ落とすと楽です。シンクの中で作業すれば、後片付けも楽になります。
サイズで変わる、調理の使い分け
20匹あると、サイズはバラバラです。私はこう振り分けました。
| サイズ | おすすめの調理 |
|---|---|
| 15cm前後 | 唐揚げ、味噌汁、あら汁 |
| 20〜25cm | 中華蒸し、煮付け、塩焼き、干物 |
| 25cm以上 | 刺身、炙り |
小さいものは無理に3枚におろさないのがコツです。丸ごと唐揚げにすれば骨まで食べられますし、ぶつ切りで味噌汁にすれば十分おいしい。
逆に25cm以上あれば、刺身が取れます。カサゴの刺身は身が締まっていて、これは釣った人にしか食べられません。
1. カサゴの中華蒸し|家族から「おー」と声が出ました

11品の中で一番作ってよかったのがこれです。
中華料理店で出てくる「清蒸魚(チンジョンユー)」を、カサゴでやってみました。
この料理がよかった点は3つです。
1. 白髪ネギに熱したごま油をかける瞬間、家族から「おー」と声が出る
食卓で音と香りが立ちます。魚料理で歓声が上がることって、なかなかないですよね。
2. 骨から身が外れやすい
カサゴは骨が多い魚です。でも蒸すと身がほろっと離れる。家族も食べやすかったようです。
3. 皿に落ちたエキスが、そのままソースになる
これが釣り人の特権です。カサゴから出た旨味を、一滴も捨てません。
材料(2人分)
- カサゴ … 2匹(25cmくらい)
- しょうが … 1かけ
- ネギの青い部分 … 1本分
- 白ネギ … 10cmくらい
- 醤油 … 大さじ1
- オイスターソース … 小さじ1
- 料理酒 … 大さじ1
- ごま油 … 大さじ1
作り方
- お皿に5cmほどに切った青ネギを敷き、その上にカサゴを置く
- 魚の上に薄切りにしたしょうがを乗せる
- 水を張った鍋に皿ごと置き、蓋をして10分蒸す
- 皿に残ったエキスに、醤油・オイスターソース・料理酒を混ぜ、魚にかける
- 白髪ネギを乗せる
- フライパンでごま油を熱し、白髪ネギの上からジュッとかけて完成

コツ①:皿は浅すぎないものを選ぶ
魚から出たエキスがソースの素になります。浅い皿だと蒸している間にこぼれます。
私もエキスを移すときにこぼれそうになりました。少し深さのある皿を選んでください。
コツ②:蒸し器がなくても作れます
我が家は鍋もの用の平らな鍋に水を張り、皿を直接置きました。せいろも蒸し板も不要です。
底が平らで、皿が入る大きさの鍋があればそれで足ります。
25cm前後のカサゴがちょうどいい
小さすぎると身が少なく、大きすぎると皿に載りません。
20〜25cmくらいが丸ごと蒸すのに最適です。
2. カサゴの刺身|25cm以上が釣れたら、まずこれ

カサゴの刺身は、身が締まっていてコリコリしています。白身なのに食べ応えがある。
スーパーではまず売っていません。釣った人だけの特権です。
作り方
- ウロコを取って、3枚におろす
- 腹骨をすき、血合い骨を毛抜きで抜く
- 皮をすく
- 刺身に切り付ける
3. カサゴの炙り|皮目の香ばしさが加わる

刺身と同じ工程ですが、皮をすかずに炙るのが違いです。
カサゴの皮は旨味があります。捨てるのはもったいない。
作り方
- ウロコを取って、3枚におろす
- 腹骨をすき、血合い骨を毛抜きで抜く
- 皮目を炙る
- 厚めに切る
厚めに切るのがポイント
炙りは薄造りにすると香ばしさが飛びます。
厚めに切って、皮の香りと身の食感を一緒に味わうのが好みです。
刺身と炙りを同じ皿に並べると、それだけで食卓が華やかになります。
1匹を半分ずつ使えば両方作れます。
4. カサゴの煮付け|迷ったらこれ

魚料理の王道です。3枚におろす必要も、皮を剥ぐ必要もありません。
釣りから帰った当日、疲れているときに一番作りやすい料理です。
材料(2人分)
- カサゴ … 2匹
- 水 … 200ml
- 醤油 … 大さじ2
- みりん … 大さじ2
- 砂糖 … 大さじ1
- 酒 … 大さじ2
- しょうが … 1かけ
作り方
- カサゴのウロコと内臓を取る
- 身に浅く切れ目を入れる
- 鍋に調味料としょうがを入れて煮立てる
- カサゴを入れ、落とし蓋をして中火で10〜15分煮る
- 途中で煮汁をかけながら煮詰める
酒としょうがで魚臭さが消える
煮る際に日本酒としょうがを加えると、魚臭さがほぼゼロになります。
5. カサゴの唐揚げ|骨まで食べられる

小さいカサゴの使いみちに困ったら、これです。
15cm前後なら、丸ごと揚げれば骨まで食べられます。3枚におろす手間もありません。
材料
- カサゴ(小さめ) … 好きなだけ
- 片栗粉 … 適量
- 塩 … 少々
- 揚げ油 … 適量
作り方
- ウロコと内臓を取り、水気をよく拭く
- 塩を振って10分ほど置く
- 再度水気を拭き、片栗粉をまぶす
- 170℃で3〜4分揚げる
- 一度取り出し、190℃で1分ほど二度揚げする
二度揚げで骨まで食べられる
一度目で中まで火を通し、二度目で水分を飛ばします。これで骨がパリパリになる。
揚げ物は失敗しにくく、魚の臭みも消えます。家族に一番受け入れられやすい調理法です。
6. カサゴの唐揚げ 甘酢あんかけ|唐揚げに飽きたら

20匹もあると、同じ料理が続きます。唐揚げを2回目に作るときは、甘酢あんをかけて別料理にしてしまうのがおすすめです。
野菜も一緒に取れるので、食卓としてのバランスも良くなります。
材料
- カサゴの唐揚げ … 【5】の手順で作ったもの
- 玉ねぎ … 1/2個
- ピーマン … 1個
- にんじん … 1/3本
- かんたん酢 … 100ml
- 水溶き片栗粉 … 適量
作り方
- 玉ねぎ、ピーマン、にんじんを細切りにする
- フライパンで炒める
- しんなりしたらかんたん酢を入れてさっと煮る
- 水溶き片栗粉を入れ、とろみが出るまでかき混ぜる
- カサゴの唐揚げを作る
- 唐揚げの上に、熱くした甘酢あんをかける
「かんたん酢」で味付けが決まる
甘酢の配合は決まりずらいですが、「かんたん酢」を使えば、それだけで味が決まります。
釣りの翌日で疲れているとき、調味料を計る作業が減るのはありがたいです。
7. カサゴの塩焼き|いちばんシンプル

塩を振って焼くだけ。それでもカサゴは十分においしい魚です。
作り方
- ウロコと内臓、エラを取る
- 両面に塩を振り、10分ほど置く
- 出てきた水分を拭き取る
- グリルで中火、皮目から10分ほど焼く
水分を拭き取ると臭みが消える
塩を振って出てきた水分に、臭みが含まれています。ここを拭き取るだけで仕上がりが変わります。
ひと手間ですが、効果は大きいです。
8. カサゴの干物|20匹を無駄にしないなら、これ

20匹も持ち帰ると、その日のうちには食べきれません。
干物にすると味が一段上がります。
しかも干物にしてしまえば、そのまま冷凍もできます。
材料
- カサゴ … 好きなだけ
- 水 … 1L
- 塩 … 100g(10%の塩水にします)
作り方
- カサゴを開き、内臓とエラを取り除く
- 10%の塩水に10分漬ける
- 塩水から上げ、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取る
- 干物ネットに入れ、一晩干して完成
塩加減は10分でちょうどいい
10%の塩水に10分。これで狙った塩加減になりました。
ただ、部位によって差が出ます。
- 骨がない方(身の厚い側)…… 少ししょっぱめ
- 骨がある方 …… 薄味でちょうどいい
家族で食べるなら、しょっぱいのが苦手な人に骨側を回すといいかもしれません。
雨の日は、室内+扇風機で干せます
干物は「ベランダで夜干し」が定番です。私もいつもはそうしています。
ただ、この日は雨が降っていました。
そこで室内に干物ネットを吊るし、扇風機の風を当てました。結果、問題なく仕上がりました。
干物は日光ではなく風で水分を飛ばすものなので、風さえ当たれば室内でも作れます。
これが分かってから、天気を気にせず干物を作れるようになりました。
マンションでベランダに干すのに抵抗がある方にも、この方法をおすすめします。
水気を拭くのは手を抜かない
塩水から上げたあと、キッチンペーパーでしっかり水気を取ってください。
ここが甘いと乾きにムラが出ます。
面倒でも1匹ずつ丁寧に拭いたほうが、仕上がりが安定します。
9. カサゴの干物の味噌汁|干物からいい出汁が出ます

干物を作ったら、ぜひ試してほしいのがこれです。
焼いて食べるだけが干物ではありません。
そのまま味噌汁に入れると、驚くほど濃い出汁が出ます。
水分が抜けて旨味が凝縮しているぶん、生のカサゴより出汁が強く出る印象です。
作り方
- 鍋に水を張り、カサゴの干物を入れて火をつける
- しばらく煮て出汁を取る
- 火を止めて味噌を溶く
- 小ネギを切って散らす
出汁の素は不要です
干物だけで十分な出汁が出ます。和風だしを足す必要はありません。
干物がいっぱいあるとき、消費の出口がもう一つあると安心できます。
10. カサゴの味噌汁|アラまで使い切る

刺身や炙りを作ると、頭や中骨が残ります。これを捨てるのはもったいない。
作り方
- ウロコを取ってぶつ切りにする。頭などのアラも使う
- ざるに入れて熱湯をかける。流水で流してウロコや汚れを落とす
- 鍋に水を張り、カサゴを入れて火をつける
- フタをせずにぐつぐつ煮て出汁を取る
- 火を止めて味噌を溶く
- 小ネギを散らす
フタをしないと魚臭さが抜けます
これが一番のコツです。
フタをして煮ると、魚の臭みが鍋の中にこもります。フタを開けたまま煮ることで、臭みが蒸気と一緒に抜けていく。
魚の味噌汁が苦手という家族がいるなら、まずここを試してみてください。
熱湯をかける工程を飛ばさない
ざるに入れて熱湯をかけると、残ったウロコや血合い、ぬめりが落ちます。
面倒に見えて、味噌汁の仕上がりを決める工程です。
11. カサゴのうしお汁|最後の一滴まで
味噌汁と作り方は同じですが、味噌を入れないのがうしお汁です。
工程は【10】と同じ。熱湯をかけて、フタをせずに煮るだけです。
20匹を、どう配分したか
参考までに、実際の振り分けを書いておきます。
| 用途 | 匹数 |
|---|---|
| 当日:刺身・炙り・中華蒸し | 4匹 |
| 当日:味噌汁・あら汁 | アラを利用 |
| 翌日:煮付け・塩焼き | 4匹 |
| 3日後:唐揚げ・甘酢あんかけ | 5匹 |
| 干物にして保存 | 7匹 |
ポイントは干物を最後に持ってくること。
食べきれない分は干物にすれば、長く楽しめます。干物は冷凍もできます。
まず作るべきTOP3
かんたんで家族も喜んでくれる料理です。疲れている時はこれ
1位:中華蒸し
家族の反応が一番良かった一品です。
熱い油をかける演出があり、骨からも身が外れやすい。
丸ごと1匹が皿に乗るので、食卓での見栄えもします。
蒸し器がなくても作れるので、ハードルも低いです。
2位:干物
大量に釣れたときの頼みの綱です。
日持ちするうえに、味も冷凍より上がる。
室内で扇風機を当てれば天気も関係ありません。
干物の味噌汁という出口もできます。
3位:唐揚げ
失敗しにくく、魚が苦手な家族にも受け入れられやすい。
小さいカサゴの使いみちとしても優秀です。
2回目は甘酢あんかけにすれば、飽きずに食べきれます。
あると便利な道具
カサゴ料理で、あると作業が楽になるものです。
| 道具 | 必要度 | 用途 |
|---|---|---|
| 強力な万能バサミ | ◎絶対必要 | オニカサゴの毒棘を切る。棘は硬いので強いものを |
| 出刃包丁 | ○必要 | 三枚おろし |
| 刺身包丁 | ○あると良い | 刺身・炙り |
| バーナー | △あると便利 | 炙り用。熱湯でも代用可 |
まとめ|カサゴは、釣れすぎても困らない魚です
42匹釣って、20匹持ち帰った日の記録でした。
正直、クーラーボックスを開けたときは途方に暮れました。でも、11通りの食べ方が手元にあると分かってからは、むしろ楽しくなりました。
改めて要点をまとめます。
- 迷ったら中華蒸し。家族の反応が一番良い
- 食べきれない分は干物。室内+扇風機でも作れる
- 味噌汁はフタをせずに煮ると魚臭さが抜ける
- 血合い骨は必ず抜く。ここで家族の評価が変わる
- 小さいカサゴは無理におろさず、丸ごと唐揚げか味噌汁へ
カサゴは数釣りができる魚です。だからこそ「釣れすぎて困る」ことがある。
でも食べ方さえ知っていれば、大量に釣れる日はごちそうの日になります。
「もう釣ってこなくていいよ」ではなく、「また釣ってきてね」と言われる。そのための11品でした。
オニカサゴが釣れたときはこちら
しゃぶしゃぶを筆頭とした食べ方をまとめています。

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